本当はもう諦めているのに、そうでない[ふり]をしているだけというやり方である。
辛さに耐える心理学 加藤諦三 PHP文庫
これは、ぼくがよくその言葉を引用する加藤諦三先生の書かれていることです。言われてるのは、神経症(簡単にいうと、病的に子どもっぽいメンタル、自分のことばかりの人。自身も苦しいは苦しいのだけど、傲慢さゆえだったりする)の人の特徴の一つとしてなのですが。
実はぼくもそんなふうな子どもメンタルで自分ばかりの人間でした。かこ、本当は不満ばかりなのに、やさしいふりをしていたこともあります。
でも、そのことが今日の話題ではありません(このことは、アリサカはblue skyでよく投稿しています。そこで、子供メンタルを叩き直すことを目指しています)。
このそうでない[ふり]なのですが、ぼくは小説家になりたくて(ここ1年くらい続けて)小説を書いていました。でもこの文章を読んだとき、気づきました。もう、きょう間近の前までぼくが小説を書いていたのは[ふり]だったのだと。小説を書いているのが面白くなかったのです。
小学生のとき、小説を書く、という授業があり夢中で書きました。その後、書くということに目覚めたわけでもありません。ただ、それからずいぶん経ってとつぜん雑誌の賞に応募しようと思い立ち、書きました。一次に通過しました。その時も夢中で書きました。
でも、それからは惰性になり、「面白くなくて」[ふり]になっていたのです。ほぼ、小説を書くことをやめてさえいました。
さいわい、加藤諦三先生のこの文を読んだ時はギリギリ間に合ったという感じで、小説を書くことに手応えを感じていました(あくまで、個人的な感覚です)。
ここで言いたいことはこうです。
つまり、その夢をめざすにはそのことが面白くなくてはいけません。ただ、その職業に就いてまわりから尊敬されたいとか、誰かに勝ちたいだけとかのために、その職業を目指す[ふり]をしても、自分がつらいだけです。それで夢に届いたとしても、そのことでは安息はえられないそうです。自分を認められないのです。なぜなら、自己評価が他人軸のみになっているからです。人から認めてもらいたくはありますが、誰かに受け入れられることばかり考えていたら、心が沈みます。自分の望むように人は動いてくれないのですもの。

ぼくはある日、いわゆる「小説の書き方」みたいなご本を図書館で借りました。ふたたび書き始めたのに何だかどうしようもなかったからかもしれません。それを読みました。すると、みるみる「どう書けばよいか」に「気づいた」のです。すると小説を書くのがいきなりのように楽しくなりました。それは、とても頭を使い、大変なことです。いつもサッサッと書いていてきついこともなかったのですが、小説を書くことはとてもたいへんことになりました。でも、とにかく書こう!! 書きたい!! と思えるのです。これは、詩の表現を考えているのはとても楽しい、ということ同じだ。
こうやって、ぼくは、夢を取り戻しました。小説家になる、という夢をです(アリサカは、詩人になることも目指しています)。やはり、物語を書くのは楽しい。失っていた、その気持ちをおそらく再体験しました。
夢を追う。それが[ふり]になったら、もう、追えていない。だから、そうならないためにその夢に近づく実質的なことをしてください。技術をのばす、工夫する、とにかくその夢に「近づいている」と本当に思えることをしよう。そのために、常に考えてください。たとえば繰り返しますが、ぼくで言えばただ小説は書いてはいたけどいつも同じ表現のしかたでの書き方でした。それで賞に受からないのは知っています。上手くないな、と思っていました。その原因も探さずに。どうやって探すのかも思いつかなかった。とにかく、小説家への夢にへばりついて惰性でしてました。[ふり]です。この書く表現のしかたを変える方法に気づいたとき(書き方を考えたとき)、つまり夢に近づいた(と思えた)とき、それを取り戻したのです。いけるかもしれない、と。
もちろん、まだまだ、ぼくには経験も知識もその他も足りません。だから、これからもっと(小説家になるために)やるべきことが見えてくるでしょう。それでいいのでしょう。この大変さを乗り越えていくことが、本当の夢を追うことだと思います。

(↑アリサカの背伸び格言)

努力の方向が見えてる限り、ひとはそれを続けられる。
これは、ぼくがXにポストしたものです。

あなたは、
夢をいつの間にか
諦める前に
やれることはないでしょうか?
また、以前までいつも人から認められようと、ひっしになっていたぼくですが、加藤諦三先生はこうも言われています。
好運を頼らず、人事を尽くせば、後は気持ちは落ち着く。
同上のご本より引用
やりたいことにやれる限りのことをしていれば(限界までもいいですが、限られた時間に精一杯やった自分を認めるとかもそうだと思います)、ひとは自然と落ち着いた性格になるようですよ。夢にムリにガツガツするのでなく、それを楽しんで! 誰かのすごいところも認められるようになります。
上記、今回引用したご本になります。人は、誰かに認めてほしいと思います。それを求めてしまうあまり、逆に人から嫌われることをしたりします。生きるための衝動とはいえ。あなたは、人との関係の中で生きづらくないでしょうか。嫌われたりしてませんか。もしくは、いまいち仲の良い友だちができない。そのときはこのご本を読んでみてください。(2025年2月10日現在 kindle unlimited対象になっています)。

今回は以上になります。
若いかたにも大人のかたにも、今日いま、
あなたの青春の時間に参加させていただいたことに感謝いたします。
それでは、また!