「悲劇と太陽神」は、アリサカが、ご本を読んで思ったことを書きます。または、思ったことにご本を寄せてみます。場合によっては、直接的には、紹介するご本とは少し違った内容の場合があります。短いシークエンスのいくつかの連なりから、全文を構成します。
登場人物
上記画像、左から。
(アリサカ)
この物語(妄想)世界を作った人物。いろいろなことを考えたい、というか、考えてしまうことをここに記します。その、人生について考えるとき、角がところどころあるのをどうにかしたいです。
(タオニ)
道II(たおII)。アリサカのドッペルゲンガー。自己省察より生まれた第二人格。いろいろな部分が本人と反対だったり同じだったり。
(太陽神)
アリサカの叡智(自身調べ)。
(悲劇)
太陽神が作ったホムンクルス。アリサカの悪いところというか世界への悲観部分が主に出ている。
本編
※この物語で言われている愛は、おもに人間同士の絆のことです。
シークエンス1
なんかさ、時に鬱っぽくなるのよね。
どうしようもなく、
悲しくなるの。
どうしてなの?
わからないわ。
ただ、誰かに
思いっきり愛されたいって思うの。
愛され不足?
あまり愛されてないんじゃない?
そう、かもしれないわ。
学校でもあたしって、
結構、立場はあったのだけど、
なんか、みんな、
遠巻きだったし。
そうなんだ。
愛されないと思うとき、
どうしたらいいのかな。
苦しむしかないな。そうやって、
苦しんで苦しんで、
しかし、何か世界から
答えを見つけ出す。
生きていくための、な。
あたし、がんばる!!
シークエンス2
世は悲しいね。
孤独、そう、孤独が
いつでものしかかる。
人間は自己をこそ、
知るべき生き物じゃん!!
だから、仕方ない!!
そうですね。
喜びも苦しみも、持たねば、
人間的ではありませんもの……。
誰かを愛すること、愛されること。
人間の喜びの最も核であるところだな。
誰かを愛せないものも、誰からも愛されないものも、
みじめな生を生きることになる。
よく考えて欲しい。
!!
そうですね。
愛さなくては、本当の関係はできないし。
そして、愛、がなければ、
人は大きくはなれないわ。
シークエンス3
愛されないものの
不幸は、
もっと考えられるべきじゃない?
そうだと思います。
ただ、自分勝手さが
愛されない原因になってることもあるよね。
本人は気づいていないものだけれども。
無条件の愛は、子供には与えられるべきだな。
しかし、大人なら、
愛されるには条件が出てくる。
だよね!!
全てを愛せる人なんていないもん!!
社会で生きる以上、それなりな常識みたいなの必要!!
そう、かもね。
あたし、自分をもっと見つめてみるわ。
どこか、人を
遠ざけてしまうところがあるのかもしれないから。
ぼくも、そうかもしれない。
あなたと違って、ぼくは、集団から、
ハブられていたタイプだったけれど。
愛されないのは何故?って、
けっきょく、
性格に難あり、と思われている場合があるよね。
それって、
価値観の違い?
もしかしたら、
人より心が
幼いことが原因であることがありうるよ。
シークエンス4
弱さ、ということもあるわ。
人は人に優劣をつけるものだよ!!
しょうじき、
もっと朗らかな世界を望むけど!!
弱さというのも、いろんな事情で
そうなってしまうし、
あたしは、それを
弱さとは思わないけどね。
自己憐憫、ナルシズムからくる弱さは弱い。
「悲劇」さんが言ったことにかけて、
人の愛は、
優劣をつけるものだから。
(上記、現在アリサカは、
そう考えています)。
自分が可愛ければ、
自分だけですよね。
ふくざつ。
嫉妬とかのせいかなあ。
ただ、人を大人として愛を持って接せられる人は、
やさしいと思う。
子供のようにただ、求めるのでなくね。
それは、
相手の自由を許すから。
相手の我儘を受け入れないから。
それに、人の行動の逐一を勝手な解釈をつけて
傷つかないのね。
うん、がんばろっ!!
おー!!
<ご本のご紹介>
愛し愛されるためにまずは、成長しよう!!
『「大人になりきれない人」の心理』
加藤諦三先生のご本はどれも、心理的自立へ向かうことが語られています。本当に愛するために、まずは大人になる方法を知るのがいいと思います。このご著書は、ぼくがはじめて先生を知り、そして自分は成長できると確信できたご本です。自分を振り返り、どんなことがあなたの大人になることの妨げになってきたのか、が見えます!! それはたいてい不適切な環境のせいですが、そのせいであなたは心理的に成長できず子供っぽいかもしれなくて。そして、そこから、改めて大人に向かうには。また、先生のご本はどれも知識と人生の知恵の結晶だと思います。もし、あなたが自分の人生に問題があると思うなら、それを乗り越えて、人間として、より素晴らしくなろうとできます。ぜひ、どの本でも良いから、手に取られてみて!!