シークエンス1
これは、ぼくのことですが、
なにか、
おいしいパイがあるとしますよね。
みんなが欲しがる。
そういうとき、ぼくは、
自分から身を引くタイプですよ。
少なくとも、少し前までは、
いつでも、そうでした。
(アリサカ)
この物語(妄想)世界を作った人物。いろいろなことを考えたい、というか、考えてしまうことをここに記します。その、人生について考えるとき、角がところどころあるのをどうにかしたい。
おろかだなあ!!
他の人に手に入れる権利があるなら、
あんたにだってあるだろうに!!
(悲劇)
太陽神が作ったホムンクルス。アリサカの悪いところというか世界への悲観部分が主に出ている。
でも、誰かが引かなければ、
決着がつきませんよ。
(タオ二)
道Ⅱ(たおⅡ)。アリサカのドッペルゲンガー。自己省察より生まれた第二人格。いろいろな部分が本人と反対だったり同じだったり。
そうやってね?
いつも、良いパイを手に入れている人が
いるんだよ。
身を引く人は身を引いて当たり前と思われている。
感謝すらもされないんだよ!!
それは、わかっているの。
でも、強く言えなくて。
あたしたちみたいに、自己主張が
とても心理的に難しいタイプがいるのよ。
声の大きいものは、誰もが、
不満なら不満だと言えると思っているし、
言わなければ、言えばよかったでしょう、と
お前たちのようなのを責めるだろう。
こういうのは、子供ならば、大人が、
また、会社のことならば上司が理解してくれていると
助かるだろうな。
そういう人がいないなら、
基本的に主張しなければ
そのことは一ミリも把握されてないと考えたほうがいいだろう。
(太陽神)
アリサカの叡智(自身調べ)。
シークエンス2
たとえば、
ぼくは、あるところで、
ずっと自分を殺していたのね。
とにかく、いいパイは相手に譲り、
みんながしたくないことは、
率先してしてあげた。
そういう、
自己犠牲していた(まあ、どこでもなんだけどね)。
うん、うん。
でも、あるとき、
その不公平さに気付いたの。
だから、
自己主張してみたよ!!
本当に嫌なことは嫌と言ったわ。
どうなった!?
不思議なことに、
まわりは、ぼくを受け入れたんだよね。
これは、ぼくの価値観だけど、
自己主張することが、相手にたいしての挑戦と
思っている節があった。
つまり喧嘩を仕掛けている感覚ね。
まあ、気の弱い奴は、なんでも、
自分に非を
求めがちだよね。
ちょっと、悲劇さん。
そんな言い方ないよ。
ま、まあ、そうですね。
ぼくにかこつけて言えば、
結局、自己主張できなかった人が
それをしてみるのは、
自分への挑戦、ということになる。
人間というのは、いい面も悪い面も持つが、
だいたい、
道理を考えられる頭を持っているものだ。
お前が正当な自己主張をするなら、
それを相手は理解できるということだ。
シークエンス3
じゃあ、
その場所は
快適になった?
それが……、
やっぱりぼくは弱くて、
自己主張っていう人と張り合うことは、
とてもエネルギーを使うのね。
だから、耐えられなくなって逃げちゃった。
あらら。
いったでしょー!!
権利を主張しなさい!!
でも、わかるなあ。
ほんと、すぐに相手を傷つけているって
思っちゃうんだよね。
ある意味、主観視点から逃れられていないのだな。
人生の経験不足だ。
多くの人は、そんなに簡単に傷つかない。
だいたい痛いことでも、上手にスルーする。
逆に傷つきやすい人間の方が、
その傷つきやすさの分だけ
恨みがましいところがあったりするな。
そう、ですね。
くやしい、くやしい、
って思ってますからね。
普通のメンタルの安定している人は、
言える人には強く言えるから、
そんなにその点については
不満がないんですよね。
ぼくたちみたいなのは、
我慢しすぎて、爆発しそうだけど。
これが、とつぜんキレる人の
正体のときもあるわね。
まあ、あたしたちは未熟だから。
少しづつ、
生きていく力をつけていこうよ!!
そうだね!!
がんばろう!!
ご本紹介
今回のお話は下記のご本のアリサカ流のご紹介でした。人は、さまざまな体験してそれにいろいろな感情を持ちます。その気持ちを発散しなければ心が平静を保てません。その感情の放電のことを「伝導能力」と呼びます。この能力が乏しいと、心をなかなか平静に保てないのです!! 今回のお話の「他人にゆずる」のも、本当の気持ちを相手に伝えることが怖いからかもしれません。そのようなことにこまっているなら、ぜひ、『「自分の心」をしっかり守る方法』をお読みください!!