水咲案内
薔薇缶
小学館集英社プロダクション
(口上)

では、第二回目もわたくし、
ルクレツィアが、解説いたします。

ルクちゃん顔変わった?

はい。
さらに魅力的になりましたよ。
シノちゃんより三割は
かわいいです。

ほほう。

では、まいります。
(本文)
だいたい本屋さんの新刊は、ビニールで包装されていて中身が読めません。だから、内容を知らないご本を買うとしたら、それは冒険になりますよね。漫画のご本でも失敗したときは気持ちが痛いものです。お金も痛くて、ですよね。その2倍、3倍以上も根の張る画集ともなると、それは、トラウマになりかねません。
さて、わたくしはほとんどご本の下調べなどはせず、たいていジャケ買いです。なので痛い目も結構な頻度見てきました。
こんかい、本屋さんに行き、そこにあるものの中で、「水咲案内」が一番、惹かれました。表紙の、瞳を閉じ口を開けて笑んでいる、または、裏表紙にある伸びをした後に体を元の位置に戻す瞬間? なそれぞれの少女のイラストの魅力で決めました。

上記イラスト、アリサカ作のAI画像です。
(ポイント)
みなさんは、どのようなことを指針としてイラストのご本を買います? え、と、性的に興奮するから、とか(なんで、そこ? シノの言葉)? それもいいですね。
わたくしは、絵が重力を持っているかで決めます。たぶんみなさんもこれを多かれ少なかれ感じているのでは。つまりは、こちらを惹きつけてはなさい絵、ですね。
そしてこの「水咲案内」の重力には抗せなかったのです。
(最大の魅力、予想)
じっさい、中身を見てみると、まあ、なんて無邪気で魅力いっぱいの笑顔をしているのかな。想像するなら、こんな笑顔は掛け値なしにこちらを受け入れてくれてるからこそ出せるもの。感動でじーんっときます。
もちろん絵ですが、それでもこちらの気持ちまでも動かすのがやはりイラストレーターの力の一つではないでしょうか。

女の子たちの表情の魅力で、ご本の最後のページを閉じるまで、ドキドキな気持ちよさでした。