ブルゴーニュで会いましょう
監督 ジェローム・ル・メール
DVD
prime video
自分の人生を振り返るとき、あのことが決定的に失敗だった
と思う事柄があります。
この物語は、失敗した後を生きる老人と、これから失敗するかもしれない男性のお話です。
あらすじ
ワインのテイスティングのご本で有名なシャルリ。お金と名声に関係ないものは切り捨てていきます。
彼には父親がいる。ワイン畑を経営しているのだ。そこが「危ないらしい」。
もともとシャルリは、伝統と父親の締め付けが嫌いでそこから出ていったのです。
彼がなぜ父の葡萄畑を再生させたかったのか。とにかく彼は、故郷に戻ります。
幼馴染にも出会った。お互いに思い合っていたのに、一緒になれなかった人。ブランシュだ。
父は言った。昔恋人から、別の人と付き合うことにしたと言われたと。ただ素直に身を引いたのだと。いいことだったのかわからないと。
ブランシュは他国に生まれた婚約者がいて、偶然とはいえ、シャリルの目の前で結婚式を披露しました。彼女の家も伝統あるブドウ畑農家です。母親は、娘のフィアンセは、「畑を理解しない」と感じていた。男の方は自分のことを気に入らないのだ、と解釈して、国へ帰ると言い始めるのです。すぐの便で立つと。ブランシュも今の収穫が終われば追いかけると答えました。
シャルリは父との確執を持て余していました。父は一日中、ボート作りに精を出し、畑に関与しないのです。ワインのビジネスでうまくいきそうなとき、横から口を出して台無しにします。
シャリルは何度も父への信頼を語った。彼は反発をしながらもずっと父を尊敬していたのではないでしょうか。そして、息子の挫けない行動を見るにつれて、父も彼に協力を始めます。
やがて、ブドウはでき、ワインへと加工していきます。
製品になる前に父は、海辺の家へと引っ越しました。
ブランシェは、フィアンセのところへ。シャリルは引き止めます。父の話が気になっていたのだと思う。父は、結婚で失敗して、色々と無気力になっていたのです。本当に愛してる人を簡単にあきらめたことをいつまでも、解消できなかったのです。
しかしブランシェは行ってしまいました。
シャリルは、父の海辺の家へ行った。戻ってきて欲しい。
本当の意味で、健全な意味で、愛し合える家族ならば、一緒にいることは素敵なことです。それが、新しい人を迎えることであるならなおさら。彼らは、今回の一件で、絆を取り戻したのではないでしょうか?
シャリルの周りには、どんな家族が生まれるのでしょうか? 父は。ブランシェは。ぜひ、映画を見てみてくださいね!!
とても強い人たちの物語です。
自分の意見はしっかり言う。それが否定されても、怒ったり悲しんだりしたとしても、それを相手にぶつけることもなく、言い分はわかった、と受け取ります。そのそれぞれの主張の中で、ではそこからどう最善策を見出すか、を見据えて生きていこうとします。あるときは、アクションを起こし、あるときは、悲しみのまま心に刻む。
過去、強いが幼いからこそ、確執が広がった。しかしいまは大人だ。
学んできた人生から、彼らは、新しい人生を展きます。
《ささる言葉》
努力するか 笑って後悔するか
『ブルゴーニュで会いましょう』劇中のセリフ
彼の父親は、
物語のあいだずっと舟を作っていました。
彼自身も伝統に反発していたのだと
息子に語っています。
けれども反抗できなかったとも。
舟は、彼が、目を背けたい場所から
新しい人生へ向かうためのメタファーだったのでは。
お父さんはもう60を超えてるわよね?
それでも人生の後悔に引きずられ続けている……。
生きるって大変なことだと思うわ。
ぼくは、この映画の人たちを
「強い」と言いました。
確かに彼らは、相手に負けない方法を知っています。
しかし、それは、我が強い、という表現もできます。
彼らは自分の価値観以外は認められない人たちでした。
そしてさらに本当に強かったのは、
それぞれがそれぞれの価値観を通すのは
良くないと思っていたことです。
父が折れ息子が折れ、
円満な関係を作り出していく。
人を世界を受容することで、人と世界にほんとうの何かを見出すのでは。
そうね。
言ってしまえば、この物語は、
子供だったときにつくってしまった傷を
大人になって癒そうとする物語ね。
みんな、気取ったわけではないちゃんとした大人な感じがして、
信頼感と心地よさを感じたわ。
ブランシェのフィアンセは、子供だったけれども。
フィアンセは、笑わなかったけれども、
伝統に対して努力しようとはしなかったみたいですね。
ビジネスであろうと、人間関係であろうと、趣味のことであろうと、
笑うだけになるなら後悔することになりますね。
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ブルゴーニュで会いましょう商品パッケージです。